以前、 UEFI コンピュータはレガシーフリーであると言いました。
BIOS の時代は旧来の OS との互換性のために多くのレガシーデバイスを捨てることができませんでした。
UEFI に移行してからは新しい OS しか動作しないのでレガシーデバイスをサポートする必要がなくなり、レガシーデバイスは現在のコンピュータの設計方針とは合わない部分が多く忌み嫌われているために切り捨てられていきました。
レガシーデバイスと呼ばれているものの多くが 8bit 時代のマイコン周辺チップに由来しています。
外部デバイスの多くは USB に置き換えられて見た目のレガシーフリー運動は前世紀から始まっていましたが、マイコン周辺チップ (とくに 8259 PIC と 8253 PIT) は OS の中心部の動作に必要なため置き換えがなかなか進みませんでした。
PIT によるサウンド回路は省電力機構の弊害となることや最近のコンピューターはサウンド専用チップを搭載していてあまり使われないなどの理由で、結構前から搭載しない機種が増えていました。
残りの PIC/PIT の機能はタスク切り替えやスケジューリングに関する OS の重要な機能に必要ですが APIC で置き換えが可能です。
現代の OS ではほぼ APIC が使われていると思うので PIC/PIT はもう使われてなさそうですが、実際には殆どの機種でまだ残っています。
一方 Hyper-V は UEFI モードにするとこれらのチップの機能を提供しません。
ヘルプによるとレガシーデバイスのエミュレーションは面倒でパフォーマンスに影響が出るからカットしたらしいです。
そんなわけで Hyper-V なら本当のレガシーフリーを見せてくれると信じて Windows を入れてデバイスマネージャを見てみることにしました。
見よ、この美しいデバイスツリーを。