EFI を触り始めた背景のひとつに、どうにか EFI からレガシー OS を起動できないか?という疑問がありました。
結論からいうと EFI を考慮してない OS を起動するのは絶望的だとわかりました。
機種によってはリアルメモリに十分な領域が確保されていません。
GOP では VGA 互換機能が提供されません。少なくとも VGA のメジャーな画面モードはいずれも GOP でサポートされていません。
HW reduced ACPI platform 採用によって EFI なしでは電源管理できない機種も増えています。
このようにハードウェア的に古きよき PC/AT とはだいぶ違うものです。 仮想 86 モードで BIOS をエミュレーションした程度では EFI 未対応の OS を動かすには不十分なので、やるとしたら hypervisor を使った本格的なエミュレーターが必要になりそうです。
いくつかの項目は最新規格に対応した OS ならどうにかなりそうではありますが、それならそもそも EFI に対応しているはずです。
CSM 搭載機ではおとなしく CSM を使い、未搭載機ではレガシー OS は諦めた方が無難でしょう。
最新のペンティアム搭載機でも大昔の MS-DOS がなんとなく動く!*1という PC の長く続いた互換性は EFI 採用を機にいったんリセットされた感じでしょうか。
ちなみにリアルモード自体は少なくとも CSM が乗っている機種ではかろうじてまだ生き残っているようですが、数年後 CSM が撤廃された暁には完全になくなっているかもしれません。
*1:使い物になるとは言ってない